土地探しの悩み?
土地探しといっても、どんなことに注意をして探したらよいか分からない。
何から始めたらよいか分からない。
マイホームを建てるには、予算を決めることが最初のステップです。希望の土地に希望のハウスメーカーで建てるとしたら、かなりの金額になるでしょう。高所得者でなければ、そう簡単には実現できないかもしれません。土地に予算をかけて建物は抑えるのか。建物にこだわって土地は安く済ませるのか。あるいは、エリアを見直すのか。どれを選ぶかは、自分の予算に合わせて決めなければなりません。
つまり、「土地+建物で理想のマイホームを目指す」というイメージが必要なのです。
良い土地とは、人によって求める条件が違います。例えば、「子育てに適した学校が近い方がいい。」「資産価値が下がりにくいところがいい。」「広くて静かな環境がいい。」「地盤がしっかりしているところがいい。」など様々です。また、土地の接道(道路に面しているか)や土地の形状(正方形や長方形など)によっても、価格は大きく変わります。理想の土地を見つけるために注意する4つのポイント。
ぜひ、チェックしてみてください。
ポイント①希望条件の順位の決め方
希望条件を言ってください。と言われてもなかなか答えにくく、抽象的な回答になることが多いのではないでしょうか。そこで活用していただきたいのが、「希望条件のチェックシート」です。過去のお客様のご希望を一覧にすることで、希望条件を過不足なく上げて、優先順位をつけることができます。
ポイント②プラスαでかかる費用があるか確認する
販売価格は安くても、建築の条件が厳しかったり、造成までに費用がかかることがあります。そうした細かい注意事項は、不動産業者に聞かなければ分かりません。そこで、案内の際に、不動産業者に以下の2つの質問をしてみましょう。
1.「この土地を購入するうえで、注意しなければいけないことはありますか?」
2.「土地価格以外にかかる費用はありますか?」
(参考)予算が変わりやすい項目一覧
- 水道引き込み費用(30~50万)
- 高低差がある場合の土留めや階段(100~200万)
- 隣地との境界フェンス(土地の広さや種類による)
- 上下水道引き込みおよび受益者負担金など(30万~60万)
- 浄化槽設置費用(80~120万)※補助金が出る場合がある
- 境界画定費用(30~40万)
- 農地転用費用(10万~20万)
- 地盤改良費(100~200万)
(購入後の地盤調査をしないと分からない。建物の重量でも変わる。) - 仲介手数料(販売価格の3%+6万円(消費税別))
- 登記費用(約30~40万円)
- その他(印紙税、不動産取得税、解体費用など)
※概算金額は、あくまでも私の経験上の目安の金額です。
土地の広さや形状により変わりますので、具体的な検討の前に、必ずどんな費用がかかりそうかをご確認ください。
ポイント③一番大切な現地確認
雰囲気、におい、景色など、現地で感じられる事や、時間帯を変えて、安全面も確認しましょう。現地でそれらを「確認する意味(理由)」を知っていると、より効果的に現地確認ができます。
〇雰囲気
土地の周囲の雰囲気は、自分の暮らし方やライフスタイルに合っているかどうかを判断するために重要です。例えば、静かで落ち着いた環境が好きな人は、人通りや車通りが少なく、自然が多いエリアを選びましょう。逆に、活気や便利さが好きな人は、商業施設や公共交通機関が近くにあるエリアを選びましょう。
〇におい
土地の近くに工場や畜産場などの臭いの発生源がある場合は、風向きや季節によって臭いが強くなる可能性があります。また、下水道やゴミ収集場などの公共施設も臭いの原因になることがあります。臭いは自分や家族の健康や快適さに影響するので、現地で確認しておきましょう。
〇景色
土地から見える景色は、自分の暮らしに彩りや癒しを与える要素です。例えば、山や海、川や公園などの自然景観が見える土地は眺望が良くて開放感があります。逆に、高層ビルや電線などの人工物が見える土地は圧迫感があります。景色は自分の好みや感性に合わせて選びましょう。
〇時間帯
土地を見学する際は、時間帯を変えて複数回行くことをおすすめします。時間帯によって、日当たりや風通し、騒音や人通りなどが変わることがあります。例えば、朝は静かで日当たりが良いけれども、夕方は交通量が多くて騒々しいという土地もあります。時間帯を変えて見学することで、土地の特性やメリット・デメリットをより正確に把握できます。
〇安全面
土地の安全面は、自分や家族の生命や財産を守るために重要です。安全面に関しては、以下の点に注意して確認しましょう。
- 災害:土地が洪水や土砂崩れなどの自然災害の危険性が高いエリアにあるかどうかを調べましょう。ハザードマップや浸水履歴などを参考にしてください。また、近隣住民や不動産会社にも聞いてみましょう。
- 犯罪:犯罪発生率が高いエリアにあるかどうかを調べましょう。警察庁の統計や防犯マップなどを参考にしてください。また、近隣住民や不動産会社にも聞いてみましょう。
- 隣地:土地の隣地との関係は、自分の暮らしに影響することがあります。例えば、隣地が工場や学校などの施設であれば、騒音や臭い、プライバシーの侵害などの問題が発生する可能性があります。また、隣地が空き地や更地であれば、将来的に建物が建つ可能性があります。隣地の状況や所有者を確認しておきましょう。
ポイント④土地の購入の流れを知る
土地購入の全体像を知っていれば、焦って申込をして後悔することもありません。
良い土地をタイミングよく購入するためにも、落ち着いて準備しましょう。
1.買付証明書の提出
購入したい土地が見つかったら、売主に買付証明書を提出して購入の意思を表明します。買付証明書には、購入希望金額や契約条件などを記入します。買付証明書は、契約ではないので、撤回することもできますが、特別な事情がない限りは買うという意味になります。
2.住宅ローンの事前審査
住宅ローンを利用する場合は、事前審査を受けて借り入れ可能額を確認します。住宅ローンは、基本的に土地だけでは利用できないので、建物のプランや見積もりが必要になります。また、土地と建物をセットにする場合は、資金計画をしっかり立てる必要があります。
3.重要事項説明
契約前には、宅地建物取引主任者から重要事項説明を受けます。重要事項説明では、土地の登記情報や法律上の制限、契約解除の方法などについて説明されます。事前に知らされていない内容や不明点があれば、質問や交渉をしましょう。
4.不動産売買契約
重要事項説明で問題がなければ、不動産売買契約を締結します。契約時には、手付金として土地代の10~20%程度を支払います。また、不動産会社を通して購入する場合は、仲介手数料も支払います。契約後は、違約金や損害賠償が発生する可能性があるので注意しましょう。
5.引き渡し
最後に土地の引き渡しが行われます。引き渡し時には、残金の支払いや登記申請などを行います。また、固定資産税や印紙税などの諸経費も必要になります。引き渡し後は、引き渡し確認書を受け取りましょう。